エリスケのトレード日記

事業売却して株式トレーダーに転向した独身男性の株トレ公開日誌です。

2022年4月11日月曜日の米国マーケット振り返り

月曜日、S&P 500種指数は1.7%下落しました。

 

市場は依然として金利上昇、テクニカル要因、成長懸念に圧迫されたままです。ナスダック総合株価指数は2.2%、ダウ工業株30種平均は1.2%、ラッセル2000は0.8%下落しました。

 

特に10年物国債利回りはさらに7ベーシスポイント上昇し2.78%(月間で+45bps、年間では+127bps)となり、成長株のバリュエーション重視の売りに拍車がかかりました。テクニカル要因の悪化は、ネガティブな状況をさらに悪化させました。

 

S&P500種株価指数は、メガキャップの低迷が影響し、序盤に200日移動平均線(4494)をさらに下回る水準まで下落しました。さらに、本日12日発表の重要な消費者物価指数(CPI)のデータを前に、下落を買おうとする目立った動きはなく、ベンチマーク指数はセッションの後半に50日移動平均線(4427)をスライスしてしまいました。

 

終盤の下落により、S&P500の11セクターすべてが終値ベースでマイナス圏に沈みました。メガキャップの集まる情報技術(-2.6%)、消費者裁量(-1.9%)、通信サービス(-1.7%)セクターが、市場の足を引っ張る形となりました。

 

エネルギーセクター(-3.1%)は、上海のCOVIDロックダウンによる需要・成長懸念から原油価格が95.00ドル/バレル(94.16ドル/バレル、-4.02、-4.1%)を下回り、最も弱いパフォーマンスでした。

 

素材(-0.4%)、金融(-0.5%)および消費財(-0.5%)は小幅下落し相対的にはアウトパフォームとなりました。

 

AT&T (T 19.63, +1.41, +7.7%) は、ワーナーメディア部門のスピンオフ計画を完了し、AT&Tが価格引き上げとコスト削減を目指しているとウォールストリートジャーナルが報じ、JPモルガンが中立からオーバーウエイトに格上げしたことから、個別に注目されて7%上昇しました。

 

一方2年債利回りは2bp低下して2.50%となりました。

 

ドルインデックス(99.99、+0.20、+0.2%)は8セッション連続の上昇となりました。CBOEボラティリティ・インデックスは、株式の売り圧力が続く中、ヘッジへの関心が高まり、15.0%上昇の24.34となりました。

 

月曜日は重要な経済指標の発表はなく、本日火曜日に発表される3月の消費者物価指数と3月の財務省予算の結果待ちといった模様。

 

ダウ平均株価 -5.6% YTD
S&P 500 -7.4% YTD
ラッセル2000 -11.7% YTD
ナスダック総合株価指数 -14.3% YTD

 

出典元:IB証券レポートより翻訳

2022年4月1日先週の米国市場振り返り

早いもので4月になりました。

先週金曜日のマーケット振り返りです。

 

-金曜日にS&P500種株価指数は0.3%上昇し、国債イールドカーブがより反転しているにもかかわらず、第2四半期を好調にスタートしました。ナスダック総合株価指数(+0.3%)とダウ平均株価(+0.4%)は小幅上昇し、ラッセル2000は1.0%上昇とアウトパフォームした。S&P500の11セクター中8セクターが上昇して引け、不動産(+2.0%)、公益(+1.5%)、消費財(+1.3%)、素材(+1.1%)がリードしました。

 

逆に、IT(-0.2%)、金融(-0.2%)、工業(-0.7%)セクターはマイナス圏でアンダーパフォームした。ハイテクセクターは10年物利回りが5bp上昇し2.38%、金融セクターは2s10s利回りが15bp上昇し2.43%、工業は輸送部門の弱さが圧迫し、バリュエーション懸念を背景にしたものでした。ダウ平均株価は4.7%下落しました。

 

-3月雇用統計は、雇用の増加、失業率の低下、賃金上昇の継続を示し、FRBが来月50bpの利上げを行うための材料となりました。

 

-具体的には、非農業部門雇用者数は43万1000人(Briefing.comのコンセンサス47万5000人)増加し、2月の上方修正75万人(同67万8000人)に次ぐものでした。失業率は2月の3.8%から3.6%(Briefing.comコンセンサス3.7%)へ改善しました。平均時給は予想通り0.4%上昇しました。運輸関連株は弱かったですが、これは雇用統計で運輸関連の雇用が前2ヶ月の大幅増から減少(-1,000人)したためと思われます。

 

-2S10S逆行現象は、再びFRBの積極的な利上げによる景気後退の可能性から、成長鈍化へと話題を変えています。後者については、3月ISM製造業景況指数が2月の58.6%から57.1%(Briefing.comコンセンサス58.3%)に減速しています。

 

-別途、原油価格 ($99.54, -0.89, -0.9%) は、欧州、カナダ、メキシコ、日本、韓国など他のIEA諸国が米国に続いて石油を備蓄から放出するというニュースにより、圧力を受けました。WTI原油は12.6%安で週を終えました。米ドル指数は0.3%上昇し98.56となりました。

 

 

-金曜日の経済データを振り返ります。
3月の雇用統計は、非農業部門および民間部門の雇用者数の増加が予想より少なく、過去2カ月間の数値の大幅な上方修正を覆い隠す形となりました。 平均時給は予想通りの上昇を示しましたが、平均週間労働時間はわずかに減少しました。

 

3月の非農業部門雇用者数は43万1000人増(Briefing.comコンセンサス47万5000人増)。非農業部門雇用者数全体の3ヶ月平均は、61.4万人から56.2万人へ減少。2月非農業部門雇用者数は678,000人から750,000人に修正。1月非農業部門雇用者数は、48万1,000人から50万4,000人へ修正されました。

 

3月民間部門雇用者数は42.6万人増(Briefing.comコンセンサス45万人)。2月民間部門雇用者数は65.4万人から73.9万人へ修正。1月民間部門雇用者数は44.8万人から49.2万人に修正。3月失業率は2月の3.8%に対し3.6%(Briefing.comのコンセンサス3.7%)。

 

3月平均時給は、2月0.1%増(改定後)に対し0.4%増(Briefing.comコンセンサス0.4%)。過去12ヶ月間の平均時給は、1月までの12ヶ月間の5.1%増に対し、5.6%増となっています。3月の平均労働時間は、2月の34.7時間に対して34.6時間(Briefing.comコンセンサス34.7)でした。

 

労働力率は、2月の62.3%から62.4%に上昇。雇用人口比率は、2月の59.9%から60.1%に上昇しました。

 

この報告から得られる重要な点は、雇用活動の鈍化を示す一方で、賃金の伸びが続き、失業率がコロナ流行前の水準に戻ったことで、雇用市場の逼迫を反映していることである。この組み合わせは、FRBが積極的な利上げ路線を継続すると予想されることを妨げるものではなさそうです。

 

3月ISM製造業景況指数は57.1%(Briefing.comコンセンサス58.3%)となり、2月の58.6%から低下しました。50.0%を超える数値は景気拡大を示します。 3月は22ヶ月連続で製造業が拡大したことになります。

 

この報告から得られる重要な点は、活動が2020年末以来の低いペースに減速した一方で、物価は上昇を続けており、インフレが当面ホットなペースで推移することを示唆していることです。


2月の総建設支出は前月比0.5%増(Briefing.comコンセンサス1.0%)で、1月分は1.6%(同1.3%)に修正されました。

 

この報告書から得られる重要なポイントは、住宅建設支出が引き続き増加していることで、これはほとんどの公共建設支出の減少に覆い隠されています。

 

-今後、投資家は月曜日に2月の工場受注を受け取る予定です。


ダウ平均株価 -4.2% YTD
S&P 500 -4.6% YTD
ラッセル2000 -6.9% YTD
ナスダック総合株価指数 -8.8% YTD

2022年4月2日金曜日の米株トレード記録

こんばんわ。

日付変わって現在バンコク時間で夜中の3時過ぎです。

 

今日のトレード記録をつけておきます。

 

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新たに3銘柄(TMUS、STE、LNT)を追加しましたが、LNTだけすぐに微損撤退しました。

 

LNTは他の公共エナジー株が似たような値動きでブレイクして高値更新している中、出遅れて今ちょうどブレイクした直後。Wボトム形成からのブレイクです。

 

エントリー後にすぐに撤退した理由は、カップ形成ブレイクアウト以外したものの1時間足以外はRSI買われすぎ水準で一旦は15分足レベルで調整来るかなと思ったのですが、結局来ませんでした。

 

上位足の1時間足を優先すべきでしたが、実は前回初動で入ったのにビビッて待てずに決済してしまった記憶があり、高値掴みで入ることに不快感を感じて少しでも安く買おうというバイアスが働いていた模様です。カットしてから上がっているのをみて気づくという始末ですね。

 

玉持ってない時は冷静な判断ができるのに、持ってしまうと都合の良いように解釈してしまう、僕の脳みそ。クソです。

 

週明け恥を忍んで再度買いたいと思いますが、窓開けしないことを切に願います。

 

ヘルスケアテックのSTEと通信のTMUSを追加しました。

 

カテ別に700銘柄くらい場前と場中で動向をチェックしているのですが、ヘルスケアテックと通信は公共エナジーの後を追うような値動きをしているように僕は見えてます。

 

しかし、どれでも言い訳ではなくて銘柄によって上昇トレンド形成中で押し目をつくってきている、かつ週足レベルの時間軸で持っていける銘柄に絞ってエントリーしていきたいと考えてます。

 

既にだいぶあがっちゃってる銘柄もあるのですが、今から入るならこれたちかなとピックしました。

 

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短いトレードは、今旬でボラが高い銘柄たち、例えば公共エナジーや資源関係、ミーム系のハイテクが良いかなーと。

 

公共エナジーと資源系は順張りでいけますが、ミームハイテク系はマクロ下落トレンドの範疇なので逆張りになるためストップはタイトにエントリーポイント割ったらそこが節目になって2度と戻らない可能性もあるので気を付ける必要ありです。

 

また、原油をはじめとする資源系はマクロでは既に終末期に差し掛かっているとみているので、長持ちは禁物かなと。長くても数日で決済の銘柄が多いかなと。

 

貴金属に関しては特にゴールドは月足レベルでまだ持っていけるので、短期的な調整は警戒しつつある程度伸びるかなとみています。

 

てな感じで、

 

今日も午前中に保有している株たちは利がのって、午後で全戻しブッコロされるという始末でした。

 

いくつかは昨日一昨日とは違って引け間際に戻してきましたが。

 

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ウランのCCJは、今日微損撤退しました。

エントリー根拠が4HのRSIだったのですが、上値重くてもう1段下げそうな動きしてるので一旦損切りです。URAも持ってるのでそちらはそのままにしてます。

 

↑現在の保有株を掲載しておきます。

 

結果が空白の箇所が未決済保有中の株たちです。

 

んー、ここ3日間トレード記録をしっかりと管理し始めて、午後で全戻し食らう前に15分足レベルの値動きで決済して、入りなおせば3回転できたのに。。。んーやっぱスキャの方が向いてるんだろうか。

 

本日のトレード結果 +41$

 

2022年3月31日の米国株トレード記録

こんばんは。

 

昨日のトレード記録です。

 

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AMDだけ分足レベルの反発狙いでロングしましたが、上値が重かったためほぼ建値で決済しました。リスキーな場所での逆張りなので15分足RSIの速い方が80を上抜いて前回高値水準にタッチした瞬間に決済しました。ちょうど15分足レベルの50日移動平均にタッチしたところでした。

 

でも、結局50日上抜いて100日移動平均までもうひと伸びしました。しかし、100日タッチしてすぐに売り込まれて陰線、んー100日タッチで決済できてた自信がなかったので売っていてよかったのかもしれません。

 

COST、URA、OXY、BVN、SHEL、JNJ、MRC、GDXは日足・4時間足レベルを基軸にスイングで持ってる株なので持越しです。

 

前日同様に、また午前中の含み益を午後で全戻しするという始末でした。

 

今週は午前で含みになるのに、1H足レベルのRSIが80上抜くと値が伸びずにブッコロされるというお決まりのパターン。

 

でも、これがバイアスとなって「より今日はいつも午後で全戻しされるから含み益のうちに決済しておこう」という判断をすると、だいたい伸びるんですよね。

 

相場って生きてるみたい。自分の思惑と決まって逆に動くという。

いつになったら共存できるようになるのだろう。ムリなのかな。

 

今日の成績 +70$

2022年3月30日の米国株トレード記録

こんにちは、昨日のトレード記録です。

 

欲が湧いてQQQをロングし、爆死しました。
トレード規律を完全に無視したあげく、QQQを取引しているのに指数の時間軸でRSI等みて取引してしまいました。指数よりQQQの方が動きが早いので、RSIもQQQの15分足レベルが指数の1Hで反映されているように感じました。

 

指数で1HのRSIが20割れから回帰してきていても、QQQの15分足レベルRSIでWボトムつけて騙しとなり、1HもWボトムつけて反発という流れでした。QQQの1H足RSIは80から80内に戻すところでした。

 

初心者臭くてお恥ずかしいですが、取引しているのはQQQなのでETFの方の指標をみて取引しないといけないことに気づきました。

 

大事なことは、1つ上の上位足で買われすぎ水準であれば、取りに行く時間足でRSI20以下から回帰しつつあっても、騙しでもう1点底つけにくるリスクがあるということ。

 

マクロの流れに逆らう短期的な反発を取りに行くという戦局を理解した上で、戦う時間軸で20以内に回帰したところでINするともう遅いのでINしないということ。戦う時間軸の1つ下の足で入らないと遅い。

 

日足基準にしてよほど戦える銘柄を選定できない日ではない限り、マクロの流れに逆らう短期的な反発取りはリスクリワード低いので取引しない方が無難かもしれない。

 

↓今日の取引履歴まとめキャプチャ。

 

 

散々な結果でした。

 

資源とヘルスケア系は寄りから正午にかけて調子よかったのに、午後は上値重くなって全値戻しした銘柄が多かったです。

 

上昇トレンドにおける押し目形成、レンジブレイクでストップと新規買い注文巻き込んだ上昇ではない場合、つまり下落局面におけるただの反発逆張りはすぐに戻すリスクがあるため、長持ちは危険。

 

上昇が続かずにすぐに力尽きるから。

 

自分がINするところ、OUTするところで売りてと買い手の心境を考えることがとても大切。RSIとか指標だけでは見えない部分。

 

なぜそこで反発するのか、背景には売りてと買い手の決済が必ず存在しているということ。

 

本日 ー3367.2USD

 

2022年3月30日水曜日の米国市場振り返り

S&P500種株価指数は0.6%下落しました。

 

ロシアとウクライナの停戦への期待が薄らぐ中、利益確定の売りに押されたとの見方です。ナスダック総合株価指数 (-1.2%) とラッセル2000 (-2.0%) はさらに下落し、ダウ平均はわずか0.2%の下落にとどまりました。

 

-簡潔に言うと、ロシアは和平交渉の突破口を開いたとする昨日の報道に反論し、部隊をウクライナ東部のドンバス地方に集中させるようです。このニュースは、原油価格(107.67ドル、+3.34、+3.2%)の反発に貢献し、EIAからの強気の在庫データによって、さらに支援されました。

 

-このニュースは、S&P500が3月14日以来11.0%上昇し、ナスダック総合株価指数が16.5%上昇するという株式市場の大きな反発ラリーを冷ます口実としても機能しました。

 

-S&P500の情報技術(-1.4%)、消費者裁量(-1.5%)、金融(-0.7%)セクターに利益確定売りが集中しました。逆に、エネルギー(+1.2%)、公益事業(+0.8%)、ヘルスケア(+0.2%)、消費財(+0.2%)などのセクターはプラス圏で引けました。

 

-金融セクターは、金利の圧縮が進む中、銀行株が弱含みとなり、FRBの政策ミスへの懸念が引き続き示されたことが下支えとなりました。SPDR S&P バンク ETF (KBE 33.91, -1.07) は3.1%下落しました。

 

-2年物利回りは2ベーシスポイント低下の2.33%、10年物利回りは4ベーシスポイント低下の2.36%でした。ユーロ(+0.6%)と円(+0.9%)の相対的な強さの中で、米ドル指数は0.6%減の97.85となりました。

 

-個別銘柄を見ると、マイクロン(MU 79.16, -2.89, -3.5%)は予想を上回る決算とガイダンスを発表したものの上値が重く、ファイブ・ボトム(FIVE 160.20, -11.19, -6.5%) 、チューイー(CHWY 42.79, -8.21, -16.1%) 、RH(RH 334.28, -51.41, -13.3%) はそれぞれ失望するガイダンスを発表しました。

 

-ルルレモン・アスレティカ(LULU 376.92, +32.95, +9.6%)は、一方、好決算、明るいガイダンス、10億ドルの自社株買い発表で10%の上昇と際立っていました。

 

-水曜日の経済指標を振り返って。
第4四半期GDPの第3次試算は、第2次試算の7.0%から6.9%(Briefing.comコンセンサス7.1%)に下方修正されました。GDP価格デフレーターは7.1%(Briefing.comコンセンサス7.1%)で修正なし。


このレポートから得られる重要なポイントは、個人消費支出と輸出の減少が下方修正の原因であり、民間在庫投資が上方修正されたことです。

 

ADP雇用統計では、3月の民間雇用者数は45万5千人(ブリーフィング・ドット・コムのコンセンサス44万人)と推定されていました。2月の増加数は47.5万人から48.6万人へと上方修正されました。


週次MBA住宅ローン申請指数は、前週の8.1%減に続き6.8%減となりました

 

-今週木曜日には2月個人所得・支出、2月PCE価格、週間新規・継続保険申請件数、3月シカゴPMIが発表される予定です。

 

S&P 500 -3.4% YTD
ダウ平均株価 -3.1% YTD
ラッセル2000 -6.9% YTD
ナスダック総合株価指数 -7.7% YTD

3日坊主ならぬ2日坊主

ブログを勢いよくはじめてみたものの、

3日坊主すら続かずに放置するという始末。。。

 

今日からまた挑戦です。

 

とりあえず、3月29日引け時点でのマーケットの振り替えりんごしておきます。

 

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火曜日にS&P500種指数は1.2%上昇しました。

 

-和平交渉の進展が報じられ、国債市場の重要な逆転現象にもかかわらず、プラスの勢いを維持することができたからでした。ナスダック総合株価指数(+1.8%)とラッセル2000(+2.7%)はベンチマーク指数をアウトパフォームし、ダウ平均は1.0%の上昇となりました。

 

-ロシアがキエフ近郊の軍事作戦の縮小に合意し、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談の日程を早める意向を示したというニュースが、好スタートのきっかけとなりました。バイデン大統領と欧州の指導者はより懐疑的で、バイデン氏はロシアの言葉を信じるのではなく、ロシアの行動を見守るつもりだと述べました。

 

-株式市場はこの報道を額面通りに受け止め、リバウンド志向を維持するための良い口実としました。アップル(AAPL 178.96, +3.36, +1.9%)の株価は11セッション連続で上昇し、S&P500の11セクターのうち10セクターがプラス圏で終了しました。

 

-不動産セクター(+2.9%)に続き、ウエイトの大きい情報技術(+2.1%)と消費者裁量(+1.5%)セクターが上位を占め、原油価格(104.33ドル、-2.14、-2.0%)が下落する中でエネルギーセクター(-0.4%)がプラスの流れに逆らう形となりました。

 

-原油は、他の商品やドル(98.41、-0.68、-0.7%)と同様に、停戦合意の見通しが圧迫要因となりました。ドルはユーロ高に対して弱くなりました(0.9%増の1.1088)。

 

-その他、財務省市場で広く支持されている景気後退指標は、2019年以来初めて一時的に赤色に点滅しました。具体的には、2年物利回り(+1bpsの2.35%)は一時10年物利回り(-8bpsの2.40%)より高く取引され、これは通常反転後6-24ヶ月間の景気後退の前兆と見なされているものでありました。

 

-一方、FRBが政策的に緩和しているため、ロングカーブが歪んでいるとし、この指標の重要性を軽視する向きもあります。

 

-また、FOMC投票権を持たないフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、CNBCに対し、イールドカーブの反転は景気後退の指標として様々な根拠があると述べています。 ダドリー前ニューヨーク連銀総裁はブルームバーグの記事で、FRBの政策遅延によりリセッションは「事実上避けられない」との見解を示しました。

 

-火曜日の経済データを振り返って。
コンファレンスボードの消費者信頼感指数は、2月の下方修正値105.7(110.5)から3月は107.2(Briefing.comコンセンサス107.5)へと上昇しました。 前年同期の指数は109.0でした。


この報告から得られる重要な点は、消費者は第1四半期後半に継続した成長の恩恵を受けたが、近い将来への期待は弱まり続けており、これが将来の支出計画を圧迫する可能性があるということです。2月の求人数は1,126.6万人で、1月の1,128.3万人(改定値)から減少しました。


2月FHFA住宅価格指数は前月比1.6%上昇(ブリーフィング・コム・コンセンサス1.3%)、2月S&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比19.1%上昇(ブリーフィング・コム・コンセンサス18.7%)でした。


-今後、水曜日には第4四半期GDPの第3次試算値、3月のADP雇用変動報告、週間MBA住宅ローン申請指数が発表される予定です。


S&P 500 -2.8% YTD
ダウ平均株価 -2.9% YTD
ラッセル2000 -5.0% YTD
ナスダック総合株価指数 -6.6% YTD